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恋愛短編集

第2章 ヤンデレな彼女

→case2.幽霊



その日、部活は無かった。

でも俺はその日、やるべき仕事があって部室に来ていた。


「ミッツ先輩、台本ってどこに置きましたっけ?」

「あれ?この間、ゼッケンが出してなかったか?」

「そうなんですけど…見つからないんです」


彼女は日比野恵子(ひびのけいこ)

演劇部1年の後輩である。

優しくて、周りへの気遣いを凄くしてくれて、信頼も厚い。

おまけになかなか可愛いと来た。

世の中、素晴らしい人間がいるもんだ…

今回の劇で日比野と俺、ついでにゼッケンは幹部的な役職についていた。

だから今日はその打ち合わせをするために部室に集合の予定だ。

ちなみに、沙綾は役者。

なかなか上手いんだ、これが。

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