
恋愛短編集
第2章 ヤンデレな彼女
「あ!ありました!」
「おっけー。じゃあ、ゼッケン来るまで待ってて」
ということで、俺らは部室でゼッケンを待っていた。
部室に日比野と2人きり…
なんだか気まずい。
すると日比野もそうだったのだろう、躊躇いがちにだが質問をしてきた。
「先輩…今日は沙綾先輩はいいんですか?」
「あぁー…今日は…まぁ…」
ここで「沙綾は先に帰ったから今日は1人なんだ!」とか言えたら楽なのにな…
沙綾に今日のことは伝えてある。
だが、その返事は「待ってる」だった。
今は図書室にいるらしい。
それを日比野に言うと、彼女は苦笑いをした。
「さすが、沙綾先輩ですね…」
「だよな…最近恐くなってきた…」
「でも、それだけ愛されてるってことですよ!」
まぁ確かに、それはそうか///
