恋愛短編集
第2章 ヤンデレな彼女
『図書室が使えない様なので、別のところにいます』
「別のところって…もうすぐ校舎閉まるぞ」
「だよな」
携帯を覗き込んできたゼッケンの言葉に、俺は同意する。
この学校は17:00に校舎を完全に施錠する。
因みに、部室は校舎外にあって何時までいても大丈夫だ。
だから人が溜まるのだが、それはさておき。
「それなら、沙綾先輩を部室に呼んだらどうですか?」
「それもそうか…」
日比野の言葉に俺は沙綾にメールを送った。
『まだ時間かかるから、待つなら部室においで』
「おしっ、やるか!」
俺は携帯をパタンと閉じ、話し合いを始めた。