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恋愛短編集

第2章 ヤンデレな彼女



でも行くしかない…

折れそうになる心を無理矢理支えながら、俺はゼッケンと共に校門へ向かった。

校門へ行くと―

想像と寸分違わぬ沙綾の姿があった。

思わず無視して通り過ぎようとしたが、ゼッケンに首根っこを捕まれる。


「こら、逃げるな」

「あんなん、逃げたくなるよ!」


さっきの日比野の気持ちが痛いほどよく分かる。

あれは逃げたくなるよな…


「じゃ、俺は帰るから!」

「って、ちょっ!まっ―」






…ゼッケンは逃げた。

ゼッケンのアホォォオォオ!!!!!!


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