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恋愛短編集

第4章 反対側のキスマーク

「朗…今日、仕事は?」



私は未だ覚醒しきっていない意識で尋ねた。

朗はベッドに腰掛け、私を優しく撫でてくれる。



「今日はお休み。というか―」


「?」



朗は私の耳元に口を寄せる。

そこから囁かれるのは、とろけそうな甘い声。



「だから、俺ん家に来たんでしょ?」



瞬間、赤くなる私の顔。

恥ずかしさで何も言えなくなる。



「あとさ…」



私から身体を引き、にっこりと笑いながら言う。



「そんな格好だと襲っちゃうよ?」



言われて目線を下に降ろす。


わぁー

私、太ったかもー

って…………



「ひゃあぁああぁあ///!!!!!!!」



慌てて掛け布団で自分の身体を隠す。

眠気も一気に吹っ飛んだ。



「な、なんで…!なんで、私、は、裸なの?!?!」

「そりゃ、昨日しちゃったし?」



私は枕を思いっきり朗に投げつけた。

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