恋愛短編集
第4章 反対側のキスマーク
「詩織」
朗がまた私を呼んで抱き締めてくれた。
…朗の声、好き///
「昨日は初めてを俺にくれてありがとう…」
恥ずかしくて返事なんか出来なかったから、私は朗の背中に腕を回しぎゅって抱き締めた。
優しい優しい朗。
そんな朗が大好きだ。
「これからもずっと俺のものでいてね」
そう言って、私の赤い印を指でそっと撫でる。
撫でられた部分が熱を持った気がした。
そんなの言われなくても分かってるよ…
「これからもよろしくね、朗」
愛してる。
私が高3の頃の大切な思い出。