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恋愛短編集

第4章 反対側のキスマーク

目が覚めると、窓から見える日は高く登っていた。

かなり長く寝ていたようで、時計を見ると2時を示している。

当たり前だが、大学も思いっきり遅刻である。


いいや、もう休んじゃお…


そう思い、友人に連絡しようと携帯を取り出す。

画面を見るとメールが3通。

メルマガ1通と友人から欠席に対する心配メールが2通―。

朗からのメールは、無い。


ほんとに私だけ好きで馬鹿みたい…


どれだけ反応が無くても―

どれだけ冷たくされても―

どれだけ愛情を向けられてなくても―

頑張って嫌いになろうとしているのに嫌いになれない。

好きで好きでしょうがない。

私はまだこんなにも朗を求めていて、愛してる。

いっそのこと、思いっきり振ってくれればいいのに…

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