
恋愛短編集
第4章 反対側のキスマーク
ドサッ―
「ひゃっ!!」
突然、ソファーに押し倒された。
肩を押し付けられてて全く動けない。
「ちょっ、なに―」
開いた口は呆気なく朗の口で塞がれた。
いつもの優しいキスじゃない。
今までされたことの無いようなキス。
息も出来ないほど激しくて、まるで獣のようだ。
なになになになになになに?!?!
こんなの朗じゃない!
苦しい…怖い……
何度も朗の胸を押し返したり叩いたりするけど、全く変わらない。
次第に朗の舌が口内に侵入してくる。
やだやだやだやだやだやだ!!!!!!
「ふぁっんっ………ろ…ぉ……んん…らぁっ…めぇ……」
必死になって声を絞り出す。
一緒に涙も溢れ落ちる。
すると朗は止めてくれた。
