恋愛短編集
第4章 反対側のキスマーク
「ねぇ、なんで最近冷たかったの?」
ベッドで横になりながら、端に腰かける朗に尋ねる。
尋ねながら手を伸ばすと優しく握り返してくれた。
「ん?俺、冷たかった?」
そう言いながら、空いた手で私の頭をくしゃくしゃと撫でてくれる朗。
それが気持ち良くてそのままうやむやにしてしまおうとも思った。
でもずっと悩んでたことだもの、ここで聞かなくちゃ!
私はバッと起き上がって、何も身に付けてない身体を布団で隠して朗に近寄る。
「冷たかった!海に行くことに対して何も言わなかったし…」
「えっ?だって楽しみにしてたんでしょ?」
…ん?