°・キミとのHな365日・°・
第1章 Ⅰ
「大神さん…手をどけて下さい」
震える声で頼んだ
もし、首筋から胸まで行ったら…
もし、もう一つの手で首を絞めたら…
悪いほうばっかり考えてしまう
「紫龍…」
「え?」
「紫龍って呼ばねぇと離さない」
なにそのルール…
下の名前で呼んだらいいの?
けど、やっぱり野蛮そうだからいきなり呼んだら失礼かも…
それに初対面だし…
「し、紫龍…さん」
「はぁ?それでいいと思ってる?」
それは…ダメだろうけど…
「だって紫龍さん年上ですよね?年上だし、初対面だからやっぱりさん付けじゃないと…」
紫龍さんは首に置いてる手をどけて、私のおでこに手を置いた