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理想の男の子

第14章 最後と初めて

途中私の担当のお医者さんに見つかり

必死に拒んだものの、病室に戻らされてしまった


後どれくらいかかるのかな…

すっかり夜になり窓の外が暗くなる

月明かりが差し込み綺麗だった。





<キィ・・>

ふと大きな扉が開く音がした

さっきの治療室の音だ…





私は必死に走った

丁度角を曲がる所で声が聞こえた










「…全力を尽くしましたが……」

ようへいの両親と思われる人達が、静かに泣いていた。






あぁ、ようへいは死んだんだ

今までの思い出が脳内でフラッシュする

初めて会った時

初めてキスした時

初めてHした時

初めて暖かさを感じた時







今では“思い出”に過ぎないことになってしまったことも







私にとっては大切な“過去”になった

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