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理想の男の子

第6章 愛し合う気持ち


「ん~・・」

むくっと起き上がり

目を擦る

「あれ…」

状況を把握できない頭

目の前は真っ暗

「夕方…?」



いや…夕方じゃない…


夜?

「夜!?」

慌てて布団を投げ飛ばし

1階に降りる



「お母さん!まさきは!?」

勢いよくドアを開けそう叫んだ


「まさき君帰ったわよ?」

うっそ!

「えぇ!?もうなんでー!」

「あなた何してたのよ」

呆れ顔でそう言ってくる


寝てました…

爆睡ですよ!

「あーもうどうしよう…」

何もしてないし…

紙も見せられなかったし…

「はぁー・・」

「あ、幸せ逃げたわね」


もう逃げてますよ

根本的に幸せじゃないし…

「おかーさん、ご飯!」

「はいはい」



目の前のハンバーグが輝かしい

や、やばいヨダレ垂れる…

「美味しそう…」

お箸を手に取り

ハンバーグを小さく切り分ける

「美味しい…!」

「私のご飯はいつでも美味しいわよ」

「はいはい、美味しいねー」

ここはスルーしておこう

絡んだらハンバーグの命がない

「あれ、なにこれ」

ハンバーグの横のポテトサラダを

指差してお母さんを見る


「これ何?」

「ポテトサラダ」

いや、知ってるよ!?

そこじゃなくてね!

「お母さんいつも作らなくない?」

首をかしげる

「おすそわけ♪」

笑顔で言うお母さん

「なんでそんな浮かれてんの…」

苦笑いでそう言った

「これ、まさき君の家の♪」


「ブッ…!!」

飲もうとしていた麦茶を吹き出す

「汚いわね…」

汚れた机を綺麗に拭くお母さん

「え…え!?え!?」

「なんでそんな驚くのよ?」

毒でも入ってたら…

それは無いか

「いやだってさ!ま、まさきの…」

「まさきの?」



まさきと同じもの食べてるとか

何か意識しちゃうじゃん!///

「早く食べなさい」

「…いじめだ」

そう言いながらも

ポテトサラダを口に運んだ

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