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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第13章 その日

美保side

オレと居るの辛い?

キミの質問に

辛い。と、答えた。


辛いのは…キミと居る事じゃなくて…


昨日見たキミが…

眩しすぎて…

遠く感じてしまった自分…



キミは


わかった

と言った。


別れが、現実味を帯る。



やだ……


翔ちゃん…


別れたくない…


過る言葉を掻き消すように



笑顔で


楽しかったね!


と言った。


翔ちゃんは、あたしを抱きしめて


「そうだな…」


と、かすれた声で言った。


空が白々と、明るくなってきた。


お別れだね……



大好きな…



翔ちゃん…

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