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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第8章 距離と隙間

夜中の2時やっと撮影が終わる。


電話を見ると、翔からの着信。



留守電を聞くと、



「お疲れ。まだ終らないんだな。大変だけど、頑張れよ。俺も明日早いから、もう寝るな。おやすみ!」



寝ちゃったか…




話したかったな。



今日、合った事話したかった。



聞きたかった。




そんな事も許されないの?



忙しさと睡眠不足とすれ違いで、



どんどん心はささくれてゆく。



朝、6時

マネージャーの電話で、起こされる。



現場に向かう車の中で、翔にメールを打つ


「留守電聞きました~!!今、現場に向かってます!眠っ!翔も頑張ってね!」


送信


直ぐに返信が来た。



「おう。」



淡白な返事。




距離が縮まらない。

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