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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第9章 時間

夕方、一人になる時間があった。


翔に電話をする。


きっと、良くないキミの話を聞く緊張感と、いつ戻って来るか分からないマネージャーがいっそのこと気持ちを煽る。



コールの回数と共に鼓動は高鳴る。


5回目のコールで留守電に切り替わる。


また、すれ違う。


何度味わっても、この感覚に馴れる事はない。



少し潤った身体は、また乾き始める。

留守電にメッセージは残さなかった。

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