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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第13章 その日

翔side

メンバーとスタッフと明日の打合せもかねて、メシ会。


本当は、直ぐにでもアイツの所に行きたかったけど、いつもと違う行動は避けなきゃな。

アイツが今日見に来た事は、事務所の人間も知ってる

慎重に。


「えー一日目、お疲れ様でした!明日
も頑張りましょー!乾杯!!」

智くんが乾杯の挨拶をする。


「相葉さん!今日リーダーのソロまた歌いそうになってたでしょ!」

「あーアハハ!!バレた?よく見てるなー松潤は、オレの事(笑)」


「イヤ、オレの目の前で、歌おうとすれば、目に入るだろ!(笑)」


「そか!そか!リーダーごめんね!(笑)」


「フフフ。良いよ。オレは全部歌って欲しいくらいだよ!」


この光景を笑いながら見るのも13年経つんだな。


若い頃、皆もそれぞれ辛い恋愛があったりした。


たまに、メンバーそれぞれと話すと、若かったから。今はこれで良かったと思える。

って皆言うけど……

オレはこの年で初めて本気になったから、質が悪い。


この地位に来てからだから…ややこしい。

キャスターの仕事が決まった時、事務所から

「櫻井は不祥事は絶対に無いと思うけど、スキャンダルも絶対にダメだからね。」

そう、言われた。

オレも、は?スキャンダル?何それ。
女なんて、百害あって一理なし。なんて、マジで思ってたもんな。


美保に逢うまで。


おまえは…今日…オレに何を話す気でいるの?

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