なんやかんやでモテる主人公
第3章 ありきたりな強がり
「それが何とビックリ!!好きな人が出来たから付き合えない。って何人の子にも言って振ってるらしいよ!!」
「そーなんだ。あの白川くんが意外だね」
「もー南ー!そんなつまんなそうな顔しないのー!ま、その好きな子が南ってだけ♪じゃぁバイト詰まってるから先帰るねー!」
「なーんだそーだったの♪行ってらっしゃーい!って…ええええぇぇぇぇぇ!!」
ゆっ…ゆっちいいいいいいいいいい←
ちょ…今何かさらっと重大発言したよね……!!!!!
1人慌てふためいていると空は真っ赤に染まっていて、教室には誰1人残っている人がいなかった。
「そんなトコに可愛い子1人とか…襲っちゃうよー」
バッ…っと声のする方を見るとその声の持ち主は……白川くんだった。
「……白川く…ん…」
「ん?何その驚いた顔?あ。分かった。どっかで俺が中川の事好きって聞いてきたでしょ?」
ズバリ的中。
しかもついさっきですとも。
でも自分で言うのも何かこっぱずかしいし…勘違いって言うのも十分にありえるし…
迷ったあげく、私は首を大きく
左右に振った。
「そ…そんなの聞いてないけど…」