なんやかんやでモテる主人公
第3章 ありきたりな強がり
「ずっとずっと好きだった」
「ずっとずっとずっーとずっーと好きだったよ?」
彼はそう言って普段あまり見せない笑みを見せた。
「そ…そんなに言わなくても…」
「だって言うたびに顔赤くなんだもん」
カアァァァ………//
「ほら。また」
そう言って私の頬に手をおいて軽く唇を親指でなでた
「やっ……やめてってば!!!」
ドンっ…っと彼の体を強く押してしまった…
「ほら。また無理してる」
そう言うと彼はもう一度、私に近づき、手を握った。
「中川は強くないよ」
彼の真っ直ぐな瞳が私の胸をさらに痛くした。
「……そんな事…知ってるよ!だから私…強くなるって決めたの。誰にも、もう迷惑はかけない!私は強くならなきゃいけないの…!」
あ…。
私何ムキになってんだろう。
こんな最低な男の言葉で…
「あんたに何が分かるのよ!!!」
そう言って教室を出ようとしたが
つかまれていた手を簡単に放してくれるはずもなく…
「皆、中川の味方だよ。中川の言う強いって何?何も感じずただ1人で生きてくこと?」
「ちっ…違「じゃあずっと意地を張って人を拒絶する事?」