なんやかんやでモテる主人公
第5章 ありきたりな先生
「どーぞ。お嬢さん。」
「あ…ありがとうございます…」
「そんなかたくならなくても(笑)あ。そのへんに座ってて。今お茶だすからね」
「…お気遣いなくっ…」
ここがカウンセリング受ける所なんだ…
そこは真っ白な大きな大きな空間で真ん中にポツリと机とソファーがあるだけの空間だった。
そのへんに座ってて言われても…
この空間は大きなビルの最上階にあって外の景色が丸見えだった。
きっと夜になるとビルの明かりにイルミネーション。
あぁ…高所恐怖症の私は少し楽しめそうにないかな?何て思ってみたり…(笑)
コトッ…
「砂糖は控えめで良かったかな?上手くできたか分かんないけどね」
「あ…ありがとうございます」
すると彼はとてもつまんなそうな顔で私を見つめた
「さっきからそればっかりだね?僕が健介から聞いてた君は、もっとキラキラしてて明るくって、とってもキレ症だったのにな(笑)」
「誰がキレ症よ!!!!」
思わず口から…
やっちゃったー‥って顔をしていると先生は、ぶっと吹き出して笑っていた。
「僕の前でもそんな気遣わなくていいから。僕がずっと会いたかったのはそんな君じゃないしね?」
こんな男前に…このセリフはかなり卑怯だと思う。
「えっと…先生…1つ質問してもいいですか?」
「えー。嫌だ」
「えっ?!何でっ??!」
「僕、自分の事話すの嫌いなんだよねー」
「そ…そうなんですか」
「人に深入りされたくないからね」