なんやかんやでモテる主人公
第5章 ありきたりな先生
ゾクッ……
何かこの人…
危ない人なのかも…
「ぶっ……(笑)」
そう思って考えこんでいると
先生は吹き出して笑っていた。
先生に笑われると何かとっても恥ずかしくなっちゃうな……
「顔に出やすいね(笑)嫌な事とかすぐに顔にでて分かりやすい」
「そ…そうなんですか?」
私って顔に出やすいんだった。←
何もかもが見透かされているのかな。
「たまに思い詰めた顔をしてるしね。悩みがあるなら聞くけど?」
一応ここの偉いさんだしねってクスッと笑う先生。
なぜか先生に話したくなる理由って分かる気がする。
「えっと……先生は失恋した事ありますか?……実は、私こないだ失恋しちゃって……」
先生は深く考えて
「……その人とは付き合ってたの?」
あ。やっぱり私の質問はスルーなんだ…
「は…はい。実は浮気されちゃって!ま、私の魅力不足ってやつですよ!」
へへって笑うと先生の手が私のあごをくいっと持ち上げた。
「そんな切なそうな顔で笑わないでよ」