なんやかんやでモテる主人公
第6章 ありきたりな穴
ヨッと寝ていた体を起こして私に近づいてくる先輩。
ギュッ…
「あったけー。南ー」
「や…やめて!!彼女いるくせにそんな事しないでっ!!!」
ドンっと先輩の胸を押した
「ガードかてーのね(笑)そんなの彼女にバレなきゃいい話じゃん?」
ドクンッ……
あぁ…白川君が言うとうり私は強くないよ。
「そうやって…何人の女の子泣かしたのよ…」
ふふって笑って先輩は私に言った。
「なーんてね?(笑)彼女何かいねーよ?」
「う…うそっ…!私そんなの信じな…んっ」
言葉を塞ぐようにして先輩は私にキスをした
あの時と同じキス…
なのに…なのに…
「…んっ……ふぁ……んっ…んっ…」
必死に先輩を押す手を高く持ち上げられ抑えられてしまった。
涙がとまらなくて……悲しくって……
あの時と同じキス。愛してるよって言ってくれたキスと一緒なのに……
全然嬉しくない。
唇をはなすと先輩は私の涙を舐めとった。
「ふふっ…しょっぱい」
「や……ひっく……やめてよっ……好きでもないくせに……っ……浮気したくせに……っ」
涙がとまらなくって自分で何を言っているのかすら分からなかった。
「南と別れてから、ずっと南の事しか考えれなかった」