なんやかんやでモテる主人公
第8章 ありきたりな距離
それからふふって笑って、私から手を離す先生。
「キスマークか傷か分からなくなっちゃったね?」
「あっ……」
そう言って私の首にまた
はめられるネックレス…
少し自意識過剰かもしれないけれど
それは
″もう逃げちゃいけないよ?″
って言われているような気がして、先生がまた恋しくなった。
「君には赤が似合わない」
シャラ……
私の首にかかるネックレス…
「……きれい」
「でしょ?僕が選んだんだからね(笑)」
なにそれー(笑)なんて笑って…
先生との少し会話の少しあいた間
さえもドキドキして……
「先生!」
「ん?」
私の顔をきょとんっと見る先生。