なんやかんやでモテる主人公
第2章 ありきたりな彼ら
「「「そだよ?」」」
え。皆さんひどいのね。
ひどいって顔をしていると、私の足元で何か動いているような感じがした。
「んぢゃぁ柴先生には、南と空.遅れるって言っとくからね!気をつけてきなよ!」
バタンッ…
え……皆マジで行っちゃったし。ってか
空くんなんて…どこにも……
モゾモゾ…
「えっ…………?」
モゾモゾ…モゾモゾ……
「えっ……やあっ……!……なにコレッ!!!」
思わず、足元で丸まっている物体を蹴り飛ばしてしまった。
バッコーッン!!
大きく鈍い音を立てて、机にぶち当たったのは、紛れもなく.空くんだった。
「いったーっ!!!!!!」
「そ……そらくんっ!!???ご…ごめんっ!!!私っ…ウミウシとか何かだと思って……思わず蹴り飛ばしちゃった…!」
ブーッとホッペを膨らましているのは
同じ高校2年生の空くん。
髪の毛は、少し茶色くて
いつもピンで前髪をチョンと止めているのが特徴。
……先輩方からの人気は…もう……(笑)←
「…ウミウシとか。もしウミウシがいても普通は蹴り飛ばさんでしょが…(笑)」
「そ…そうでした。あっ!!!ってか空くん!!痛いトコとかない…っ!!?」