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♡Hなアパート生活♡

第17章 いちごパーティー

なんとかその場をしのいで、浩太とバイバイをする。

自分の部屋のドアを見ると、メモが貼ってあった。



《ただいま203号室でいちごパーティー中♡結花ちゃんも来てね!   渚》



「またパーティー…」



渚らしいメッセージに、思わず笑みがこぼれる。

渚は見た目はもちろん魅力的だけど、それだけじゃない、なんだか憎めない可愛い人だ。

ちょっと変態なところはあるけど…




私は荷物だけ置くと、檜山さんの部屋へ向かった。




ピーンポーン♪



『……はい』
「あ、橘です。渚から誘われて」
『あぁ、どうぞ』



中に入ると、檜山さんと、我が家のようにすっかりくつろいでる渚と陽がいた。




「結花ちゃん、おかえり~♪」
「…陽もいたの」
「悪いかよ。俺の部屋だ」
「いやいや!檜山さんの部屋だし!」
「檜山のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」




ジャイアンかっ!!と、心の中で突っ込む。

陽のことだから本気で言ってそうで怖い。




「ちゃんとチャイム鳴らしてくれたのは橘さんが初めてだよ」
「えっ??」

「櫻井くんも、渚ちゃんも、チャイムなんて鳴らさないよ。気付いたら部屋にいるときもあるし」
「え~だめぇ?それに、私は檜山さんが合い鍵くれたんじゃない」
「も、もちろん!渚ちゃんは好きなときに来ていいんだよ!」



渚はにっこり笑う。そしてデレデレにニヤける檜山さん。
……骨抜きってこういうこと、言うんだなぁ。



それにしても…



「陽、管理人だからって、勝手に人んちに入るのはどうかと思うけど!」
「はぁ?管理人ってそうゆうもんだろ」
「ちが~う!!」

「別に部屋を荒らしたりしねえし。ただ漫画読んだり、AV見たりするのに使わせてもらってるだけ」
「え……AVって…///」
「そりゃ見るだろ。見なきゃ男じゃねえよ」



たしかに、漫画家志望というだけあって、部屋には溢れるほど漫画があった。
 
お世辞にもきれいな部屋とは言えないけど…

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