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♡Hなアパート生活♡

第25章 作戦決行

「陽っ!陽!!」



これまで黙って見てるだけの陽の肩を揺さぶる。

陽はしぶしぶと立ち上がり、男の方へ向かう。



「陽くん…」

「あぁっ?なんだよ、このガキ。
こいつも仲間か?」

「渚から離れろよ」



男が拳を振り上げる。



ボカッッ



陽は避けようともせず、そのまま頬を殴られて、檜山さんのそばに倒れ込んだ。



えぇっ…
なんで陽…何もしないのよ…!!






少し体を起こしていた檜山さんが、陽の姿を見た。

そして何かを決意したように立ち上がる。

その表情は、さっきまでと違ってりりしい。








「………この~っ!!」



なんと檜山さんは近くにあった大きなゴミ箱で男の頭を殴った。






 

ボコッッ!!

ガラガラガラッ……


 
大きく鈍い音のあとに、ゴミ箱からたくさんのビンが転げ落ちた。








あ……痛そう……



男はふらふら~っと、崩れるように、その場に倒れた。










しばし、みんな固まる……








「や、やっちゃった……」



ゴトッ…



檜山さんはゴミ箱を地面におろして、その場に座り込んだ。



「このくらいじゃ死にゃしねえよ」



陽はすくっと立ち上がると、男に近寄り、顔を覗き込む。

男は気を失っているが、息はしていた。

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