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♡Hなアパート生活♡

第27章 謎の来客

「よ~うくんっ!」



渚はチャイムも鳴らさず、ノックもせず、勢いよくドアを開ける。

陽は片膝をたてて座ってた。

…なんか、様子がいつもと違う。



「なんだよ」



いつも無愛想な陽だけど
いつもとまた違う低い声。

明らか不機嫌……



「さっきの人たち、誰なの~?
すごいリムジンだったけど!」



渚はそんな雰囲気に気付いてるだろうけど、あえて明るく聞いた。






「……俺の父親だよ」






えぇっ……あれが?!

陽ってお金持ち…?

あ、たしかにこのアパートも、陽のおじいちゃんのものなんだっけ……






「…ま、あんなの父親でもなんでもないけどな」






吐き捨てるように陽は言う。
心底憎んでるってかんじ…





「そうなんだぁ~…教えてくれてありがと♪
じゃ結花ちゃん、うちらは行こっか。おじゃましました~」



私と渚は逃げるように陽の部屋をでた。








階段を登りながら…


「…さっきの陽くんの様子、超怖かったね!触れちゃいけない話題…ってかんじ?」


渚が声をひそめて言う。
私もうんうん、と頷いた。



陽のお父さんの話なんて…初めて聞いた。
当たり前だけど、陽にも親がいるんだよね…

それにしても、あの険悪な雰囲気……



陽のこと、知らないことばかりだな…

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