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「…………」



3人とも黙り込む。
さっきまでの楽しい雰囲気はない。



「…さてと、俺は戻るわ」



陽が立ち上がり、ドアの方へ歩き出す。

そして浩太のそばで立ち止まり、じっとふたりは目を合わせた。






「…こないだは殴って悪かったな」





陽はそれだけ言うと、屋上から出て行った。







残された私と浩太。

別に陽と何してたわけじゃないけど…
気まずい雰囲気が漂う。



「……ふう」



小さく溜め息をついて、浩太が私の近くに腰を下ろす。



「…何話してたの？」
「な、何って…別に大したことじゃないよ…」
「ふうん」



ヤバい
浩太、不機嫌モード…

いつも優しくて穏やかな浩太だけど…



「たまたま会っただけなの」
「うん」
「ほんとに」
「分かってる」



短いやり取りのあと、浩太は私をギュッと抱きしめる。



「分かってる。ごめんな、ヤキモチ妬いて。…結花のこと、信じてるから」
「…うん……」



ごめん…
ごめんね、浩太…