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♡Hなアパート生活♡

第28章 再会

「……あなたは?」



陽のお母さんは、離れたところにいた私に気付いた。



「あっ、えっと…同じアパートに住んでる橘結花です。

あの…私…これで失礼します……」



やっぱり、私みたいな部外者いない方がいいと思う。 

そう思って、言ったんだけど



「帰んなよ」



陽は振り向きもせずに、そう言う。



「…でも……じゃ、外にいるから…」
「いいから、ここにいろよ」



お母さんも目だけで、どうぞというように微笑む。

陽と私は椅子を出して座る。

少し気をつかって離れて座った。この位置から陽の表情は見えない。



「……お父さんにそっくりね。小さい頃は私に似ていたのに」



お母さんは陽を見るたびに、目を細める。



「そういえば、今アパートで一人暮らししてるんですって?ご飯はちゃんと食べているの?」

「…食べてるよ」



「家にいるときもおじいさんの部屋ばかりにいるって聞いたわ。
おじいさんが亡くなってしまったから、出て行ってしまったんじゃないかって…

お父さん、心配してた」

「……心配?するわけないだろ、あんな男が……」

「バカねぇ。しないわけないでしょう、親なんだから……」



お母さんと陽は、しばし見つめ合った。



「お母さんだって……会いたかったわ」

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