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♡Hなアパート生活♡

第11章 助けてくれたのは

私はぎゅうっ…と目をつぶる。




…………ぷっ……




……え?目を開けると、そこには思わず吹き出してしまった表情の陽。





「お前の泣き顔、ぶっさいくだなぁ」
「…………は、はぁ?!」
「あはははっ!変な顔になるから泣くなよ!」





陽は笑いながら私の頭をぽんぽんっと軽くたたく。

…………し…失礼なやつ……!!!

さっきまで恐怖で震えていた体は、いまや怒りで震えていた。




「ちょっと!女の子に向かって、ぶさいくとはなによ!!」
「本当のこと、言っただけだろ」
「言ってもいいことと悪いことがあるでしょ~!」




あ~!ちょっとでもいいやつだなんて思った自分のばか…!

溜め息をついてふと陽の方を見る。





「そうこなくっちゃな」





……あれ?

いつもの、人をバカにしたような笑顔じゃなくて……
優しい目で笑ってる……





優しい表情は一瞬。またいつもの無愛想な表情に戻る。 

なんなの。
怖いのか優しいのかわかんない。

変なやつ……

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