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第1章 可愛いアイツ


下「紀章さん、こっち向いて?」

谷「…やだ」

下(可愛い…//)

少しだけむくれた谷山の頬に下野はチュッと音をたててキスをした。

谷「絋くん!?」

普段は恥ずかしがって絶対にしない大胆な下野の行動に谷山は驚きを隠せない。

下「だって、紀章さん可愛いんだもん」

ダメだった?と言わんばかりの目を向けられて、谷山は思わず黙りこむ。

下「っていうか紀章さん、顔赤すぎ(笑)」

おかしそうに、それでいて我慢するようにクスクスと笑う下野。

谷「…絋くん、この状態、分かってる?絋くんは今俺の膝の上にいるんだよ?余裕だね~(笑)」

ヤバイ、と思ったときにはもう遅かった。

ぎゅっ



下「き、紀章さ~ん?この腰に回ってる腕は何でしょうか?」

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