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第1章 可愛いアイツ


谷「で、絋くん。キスかそれ以上のコトかどっちにするの?」

下「……………キス///」

谷「じゃ、早くして?」

谷山のその言葉を聞いた下野は、顔を真っ赤にしながら自分の唇を谷山の唇に重ねた。

下「ん…ンフゥ…んん…紀章さん、少しだけ口、開いて?」

谷「ん…絋くん随分と積極的だね?」

下「こんな俺、嫌?」

とろんとして潤んだ目と唾液で濡れた唇に荒い息遣いという色っぽい表情で小首を傾げる下野。

そんな下野を目の前に谷山は崩壊しかけの理性を必死に繋ぎ止めていた。

谷「嫌な訳ないじゃない。むしろ大歓迎♪」

谷山はニヤリと妖しく笑ってそう言うと薄く口を開く。

上唇をやらしく舐めるその赤い舌に、下野の顔は湯気が出る程熱く、赤くなった。

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