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手紙~天国のあなたへ~

第4章 野辺送り

 そう、確かにこの日、自分は後戻りのできない橋を渡った。この橋の向こうに続く道はけして平坦ではなく、むしろ修羅へと向かうだろう。
 それでも、私は後悔しない。
 留花は泣き止むと、決意のこもったまなざしで毅然と顔を上げた。

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