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手紙~天国のあなたへ~

第6章 別離

 元々、事の発端は少論(ソロン)派と老論(ノロン)派の対立から始まる。当時の政界はこの思想の別による大きな派閥ができ、二分されていた。世子は十四歳で父英祖を代理として政務を処理するようになったものの、老論派は貞純王后(英祖の継妃)とともに英祖に讒言し、世子を陥れた。父との長い軋轢、葛藤によって世子は次第に精神を病むようになり、神経質(ヒステリツク)な行動を突発的に見せるようになっていった。

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