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願わくば、いつまでもこのままで

第4章 遊園地デート

暗闇の中


ガタガタッ


「ひっ…」

「……」


キャアァァァ…


「わわわっ」


「…陽君、大丈夫?」

「え、あ、うん」



まさか、大丈夫なわけがない

俺、お化け屋敷が大の苦手な奴なのだから


でも流れ的にも
比奈ちゃんにそんなこと言えるわけない!

てことで入ったけど、まぁもうバレてるんだろうな……


「はぁ…」

「?陽君、どうしたの?」

「いや、別に……って、うわっ」



その時、足元から強い光が発せられた。


歩いてた俺達はその眩しさについ立ち止まり

恐る恐る目を開けると……



「うっぎゃあぁあああぁぁ」


足元には長方形のガラスが張ってあり

その下、床の中に

グロテスクで目を見開いた死体が横たわっていた。



「わーわーわーわーっ」


俺は怖さのあまり

そう叫びながら

比奈ちゃんを置いて出口に向かって駆け出した。


ただただ走って走って

陽の光のみえた出口から飛び出した。


「はぁはぁはぁ……」




……どうしよ

俺、やっちゃった……


ないわ、マジない

好きな女置いて逃げ出すとか

男してありえねぇ


……俺……




その時

すぐ後ろから足音が聞こえてきた。

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