願わくば、いつまでもこのままで
第7章 キスしたい
普段は滅多に来ない図書館で俺は課題に打ち込んだ。
バイクで数分で着く立派で巨大な都立図書館は、静寂に包まれ嫌でも課題をするしかなくなる。
俺は勉強時に付けるメガネをかけ、
珍しく黙々と課題をこなしていった。
「ふあぁ……」
思わず出た大きなあくびのせいで、眼に涙がちょちょぎれた。
くそっ、最近ちゃんと寝てないからなあ
あー……寝みぃ……
久しぶりの勉強で睡魔が襲ってくる。
負けじと俺は眼を見張り、ペンを持つ手を動かす。
だが、やはり……
「…………」
瞼は重く、首は揺れ
もう限界と諦めると
俺はメガネを外すのも忘れ机に俯せた。