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願わくば、いつまでもこのままで

第7章 キスしたい



「ん…ぅ……」



なんか…むず痒い……

でも、眠い…



「んんっ……」


しかし耐えきれず思わず眼を開けると
なんとそこには比奈ちゃんのどアップ!

俺は思わず後ろに飛びのいた。



「はっ!?えっ?比奈ちゃん!!?
なんで、え?え、あの、どういうこ……」

ガバッ


比奈ちゃんは両手で俺の口を封じる。

しーっと眉間にしわを寄せて俺に注意する。



「陽君静かに。ここをどこだと思ってるの」


そう、ここは図書館。

しかも区立市立なんかよりずっと大きな都立図書館。
そのため利用する人は大勢いて
その人たちの眼が俺に集まったことに今気がついた。


周りを見れば視線の嵐。

俺はその視線に体を固まらせながら
ぎこちない会釈をした。

どんどん視線を外されると
俺はふうっと安堵の息を吐く。


「比奈ちゃん……ありがと」


「気をつけてね」


「はい…

というか、比奈ちゃんなんでここに?」


「もちろん図書館を利用に」


「あ、そうだよね……」




どうしようどうしよう
比奈ちゃんに会っちゃったよ俺
なんて、バッドタイミング……


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