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籠の中のお姫様

第1章 知らない人たち

「ごめんね、やっぱり部屋わかんなかったよね、ぁ、レオありがとな」

目の前にはおいしそうなごはん。
普通に座っちゃっていいのかな…?

「え、と…」


「何やってんの、早く座れよ」

「…すみません」

「レオッ!」

「は~い」

「じゃ、食べようか」


「「いただきまーす」」

お皿の上に盛り付けられたカレーとサラダが人数分あった。

「あの」

「?食べていいよ」

「はい。・・・いただきます」


私は、城の中でいろんな食べ物を食べてきた。

一人で、だれとも話すことはなく食事をしていた。

だから、こうやって誰かと話しながら食べるのは初めてで、
今まで食べた中で一番おいしいご飯だった。

「どうかな?」

「すごくおいしいです」

「よかった」

「ほら、食べて食べてっ!」


「ありがとうございます」


たくさんあったご飯を4人で食べきって、お皿を片づけているとき


「あんたいつまで家にいるの?」

レオはまるで、早く出て行けというような目で、私に訴えかけてきた。

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