籠の中のお姫様
第1章 知らない人たち
「あの…」
「レオッ!!そういう意地悪なことばっかいうな!クレハちゃん、いつまでもいていいからね」
「なんでそんな優しくするんだよ…俺、こういううじうじした奴大嫌いなんだよ」
「ごめんなさい…」
「なんで謝ってんの?」
「怒ってるみたいだから」
「あーもう!!ホントイライラする、なんなのお前」
「えっ?…」
私なんか嫌なこと言ったのかな?
この人が何でイライラしてるのが全然わからない
どうすれば…
「…とにかく、俺はあんたがこの家にいることに反対だから」
レオは、扉を力強く締めると、バンッという大きな音ともに部屋から出て行った。
また怒らせちゃった。
どうしよう…。