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籠の中のお姫様

第2章 居候

レオside

くそっ…

父さん何考えてんだよ

なんで俺があいつと買い物行かなきゃねえんだ。


アンジュもあいつのとこ行っちまうし…。


二人と別れて10分ほど、

レオはイラつきながらも

紙に書いてある物を買い終えて、二人と別れた場所に向かった。


途中、小さな女の子がこっちに向かって走ってきて、

よく見るとアンジュだった。

「レオッ!!」

「どうした、あいつはどうした」

アンジュの顔は涙でぐちゃぐちゃだった

あいつは何してんだよ


「あ、のね、怖い人いっぱいで、クレハちゃんが…」


ーーっ!!


「絡まれたのか!?」


「うん…」

「何もされてないか?」

「大丈夫」

「…あいつは!?」

「怖い人たちのとこ


「どこだ!」


「あっち」

ひと気の無い場所か…。


くそっ、なんであんなとこ行ったんだよ。



「アンジュ、おんぶしてやる。落ちないようにしっかり掴まってろよ!!」





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