籠の中のお姫様
第2章 居候
クレハside
5分ほど前
「クレハちゃん、次はあっち行こう」
「うん」
「あっ!!そっちじゃなくて…」
〈ドンッ〉
勢いよく走っていったアンジュちゃんは、
見るからに怖い人たちとぶつかり、
ちょっかいを出され、
何とかアンジュちゃんを逃がしたものの、ひと気のない場所に連れ込まれてしまった。
しかも腕を二人に掴まれて動けない
こういう時ナイフがあれば…
「なー、さっきので俺足骨折れたんだけどどうしてくれんの!?」
「ウソつき…(ボソッ)」
「なんか言ったか!?」
「言ってません」
「さっさと慰謝料払えよ!!!」
「私、お金持ってません」
「じゃあ体でもいいからさ」
〈触っ〉
気持ち悪い…
「私に触らないでっ!」
〈バンッ!〉
男の手が私のほほを思いっきりぶった。
頬がひりひりする。
「んだよ、何様だてめぇ…」
〈キッ〉
怖がっていることを隠そうと、一番偉いっぽい人に思いっきり睨みつけた。
「なにその目、全然怖くねえって」
どうしよう
すごく怖い、
だれか…
〈ドンッ)
「俺の妹泣かせたのあんたら?」
「なんだお前」
「そいつの家族」
〈ドン〉
勢いよく相手を投げ飛ばす
「っ…」
レオ、助けに来てくれたんだ…
レオは、急にあらわれて、男の人たちを倒していった。
「ほらっ、立てるか?」
「…無理、腰が抜けて、立てない…」
「ホント手のかかるやつ。ほら」
レオは大きな体で私を立たせてくれた。
「ありがとな」
「こちらこそ、助けてくれてありがとう。」
不思議、なんだか前より怖くない。
ちょっと、優しくなった気がする
「あんた、泣かないんだな。怖くなかったの?」
「そんなことない、凄くこわかった」
ただ、涙がでないだけ
出せないだけ
5分ほど前
「クレハちゃん、次はあっち行こう」
「うん」
「あっ!!そっちじゃなくて…」
〈ドンッ〉
勢いよく走っていったアンジュちゃんは、
見るからに怖い人たちとぶつかり、
ちょっかいを出され、
何とかアンジュちゃんを逃がしたものの、ひと気のない場所に連れ込まれてしまった。
しかも腕を二人に掴まれて動けない
こういう時ナイフがあれば…
「なー、さっきので俺足骨折れたんだけどどうしてくれんの!?」
「ウソつき…(ボソッ)」
「なんか言ったか!?」
「言ってません」
「さっさと慰謝料払えよ!!!」
「私、お金持ってません」
「じゃあ体でもいいからさ」
〈触っ〉
気持ち悪い…
「私に触らないでっ!」
〈バンッ!〉
男の手が私のほほを思いっきりぶった。
頬がひりひりする。
「んだよ、何様だてめぇ…」
〈キッ〉
怖がっていることを隠そうと、一番偉いっぽい人に思いっきり睨みつけた。
「なにその目、全然怖くねえって」
どうしよう
すごく怖い、
だれか…
〈ドンッ)
「俺の妹泣かせたのあんたら?」
「なんだお前」
「そいつの家族」
〈ドン〉
勢いよく相手を投げ飛ばす
「っ…」
レオ、助けに来てくれたんだ…
レオは、急にあらわれて、男の人たちを倒していった。
「ほらっ、立てるか?」
「…無理、腰が抜けて、立てない…」
「ホント手のかかるやつ。ほら」
レオは大きな体で私を立たせてくれた。
「ありがとな」
「こちらこそ、助けてくれてありがとう。」
不思議、なんだか前より怖くない。
ちょっと、優しくなった気がする
「あんた、泣かないんだな。怖くなかったの?」
「そんなことない、凄くこわかった」
ただ、涙がでないだけ
出せないだけ