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籠の中のお姫様

第2章 居候

家に帰る途中、レオに話しかけられた。

「アンジュを、守ってくれてありがと」

「あれくらい、大丈夫」

「あんた、意外にいいやつだな」

優しい笑顔

この人、こんな顔できるんだ…。

「あんたさ、…どっから来たの?」

「ぁ、南の国…」

「何歳?」

「16歳」

「ふーん同い年か、名前は?」

「クレハ」


「…俺はレオだ、レオって呼べばいい」

「え、あのっ」

「お前が家にいること、少しは認めてやる、よろしくな、クレハ。」

「えっ…」

今までの態度と違い過ぎて、頭がついていかない。


「よろしく」


でも、認めてもらったんだ。

こうして私は、自分用の部屋をもらい、正式に、

居候になった。

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