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籠の中のお姫様

第1章 知らない人たち

約2日前、

-南の国・アイナ-




「クレハ様、つぎはピアノです。先生がすでにいらしております。」


「すぐに行くわ」

世話係のルナとともに、この日も私はいつもどうり習い事をしていた。

毎日が退屈で、ずっとカゴの中にいるような気分。


クレハ・アニス

今日で16歳の私。
胸の下まで髪を伸ばし、ドレスの下にナイフを隠している。

豪華なドレスを着飾り、毎日毎日必要のない化粧をされる


学問、剣術、乗馬。

ーあなたは時期王女。
ー国の代表
ーほかのことは違う

小さな頃から言われ続けた言葉。

すべてやりこなし、何不自由なく過ごしているというのに、


全然、楽しくない毎日。


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