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籠の中のお姫様

第3章 縮まらない距離

「で、今日は見学するの?」

「あ、そのつもりできました」

「そうか、キノ~!!」

ミサオさんはドアに向かって名前を呼び、女の子の声が帰ってきた。

「何~!?」

「仕事だよ!」

「今日はやらないっ!」

「いいから早くきなっ。」


「うるさいなー」

「あんた、親に向かってなんなの!私はね~・・・」


「はいはい」

ドアからは、髪を後ろで結んだ、私と同い年くらいの女の子が出てきた。

「…誰この人」

「クレハ、今度から家で働くのよ、今日は見学だからいろいろ教えてあげて」

「はあ!?やだよ。てかまた人雇うの??
そうやって気に入った人みんな雇うのやめてよね~、めんどくさい」


「キノっ!!言葉遣いが悪い!!

あ、クレハ、この子はマキノっていうんだ。通称‘キノ‘。
キノって呼んでいいからね。」

「勝手に決めんな」

「だから、言葉遣いが悪いって言ってんでしょ?もうちょっと女の子らしくしなさい!」

「。。。あの…。二人は親子なんですか?」


「そうよ、似てないでしょ?私のほうがもっとかわいかったもの!!」

「はあ!?私のほうがかわいいし!!」


…似た者親子だな

やっぱり親子って喧嘩したりするんだな…。

でも、生き生きしてて二人とも楽しそう。


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