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籠の中のお姫様

第3章 縮まらない距離



「アキラさんたちは?」


「買い物してから帰るって」


「そっか」

レオと二人の時ってなんか気まずい…。

早く家につかないかな


「仕事…疲れたか?」

「うん。あ、でも楽しかった」

「そっか、ならよかった」

レオの手が私の髪を撫でようとした・・・。

「(ビクッ)やっ」

〈バシッ〉

手、払っちゃった

ただ撫でてくれようとしただけなのに

レオでさえ、必要以上に近づかれるのが怖いなんて。


私最低だ…。

「…悪い、そんな驚くとは…」

くびを横に振った

「ごめん。ごめんなさい。私…」


「大丈夫。ほら、家戻るぞ!」

「うん」

それから会話がないまま、家についた。



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