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籠の中のお姫様

第3章 縮まらない距離

「まだ帰ってないな…」


「そうだね」


息が詰まる

会話が続かない…。
気まずいふいんきが続く

その空気を破ったのはレオだった。


「俺、部屋にいるから、なんかあったら言えよ」

「うん、わかった」

「あと、さっきの俺は気にしてねえから」

「ありがと」

気遣っていってくれたのかな?


私たちはそれぞれ自分の部屋に入った

私が借りた部屋は、前使っていたらしくて、

タンスなどにものが入りっぱなしになっていた。

ベットの横にあるタンスを開けてみると、写真立てがあった

「これ…」

レオの部屋にあったのと同じ。


見てみると、自分と変わらないくらいの女の子の写真だった。

この子かわいい…。

この部屋にいた人のだよね。

楽しそうな笑顔、私もこんなふうに笑えたら…。

手で口を横に開けて隣にある鏡を見ると、、顔が引きつっていて目が全然笑ってなくて変な感じだった。

写真の女の子とは全然違った

写真立てをもとの場所に戻して、ベットに飛び込んだ。

ふわふわの布団が私を優しく包み込んだ


「ちょっと、つかれちゃったな…。」

私はゆっくりと眠りに入っていった。

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