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籠の中のお姫様

第3章 縮まらない距離

食器を片づけると、自分の部屋に戻りベットに寝転んだ

「暇だなあ」

ふと出た言葉

城にいたころは、毎日が大変でこんなこと思った事なかったな

昼まではまだ時間があるし、・・・外に、出かけてみようかな


部屋を出てレオの部屋をノックすると、声が帰ってきた。

「なに?」


「外に行ってもいい?」

「いいけど、なんで俺に聞くの?」


「言ったほうがいいかなと思って」

「行って来いよ。昼までに戻ってこればいいし」

「ありがとう、じゃあ行ってきます」

「行ってらっしゃい」



「うん」



‘行ってらっしゃい’

か、なんだかうれしいな

外に出ると、気持ちのいい空気が伝わってきた

それから、どこに着くかもわからない道を歩いた


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