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籠の中のお姫様

第3章 縮まらない距離

散歩を終えて家に帰ると、ドアが開けっ放しになっていた



アンジュちゃんかな…?



「ただい…「出てけっ!!!」


(ビクッ)

レオだ



なんだか、すごく怒ってる・・?


誰かいるのかな



声はレオの部屋からだった

少しだけ開いてるドアに隙間から覗いてみると、レオともう一人、知らない人がいた



…誰?


赤髪の、見たことのない男の人がレオと言い合っていた






顔がちょうど見えない


声もあんまり聞こえない




もうちょっとで…


ドアに近づきからだを少し前に、二人の会話が聞こえるように寄りかかると、


そのままドアが勢いよく開いてしまった



「あっ…」〈ドンッ〉




そのまま押し出された体は、勢いよく部屋に倒れこんだ




体を起こすと、二人の視線は私に集まっていた





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