籠の中のお姫様
第3章 縮まらない距離
「あ…」
倒れた体を起こして立ち上がった
「え、大丈夫か?」
レオは驚いた様子で駆け寄った
「…全然平気」
「なんで飛び込んできたんだよ」
「知らない人がいたから覗いてて…」
「はあ?なんだそれ」
「・・話してるとこわるいけど、…君誰?」
ずっと黙ってみていた男の人は私に対して低い声を出した
その声はレオに似ていたけど、とても冷たかった
「私は…」
「居候だよ。砂漠で倒れてたのを拾ったんだ」
「レオには聞いてない。その子に聞いてるの」
「はあ!?」
「クレハです。家出してきた私を、アキラさんが泊めてくださって、ここで生活しています」
「レオの彼女じゃないの?」
「なわけねえだろ!!ただの居候だよ」
「そうなの?」
「ぁ、はい」
・・・そこまで否定しなくてもいいのに
「…俺はアルト。レオの兄ね」
「あ!そうなんですか!?」
「うん」
「よろしくお願いします」
「うん、よろしく」
「・・・」
会話が終わると、アルトさんの視線がジーっと私を見つめる
「あの…?」
「・・・俺、君のことどこかで見たことあるような気がする…」
「え…?」
もしかして、気づかれた?
倒れた体を起こして立ち上がった
「え、大丈夫か?」
レオは驚いた様子で駆け寄った
「…全然平気」
「なんで飛び込んできたんだよ」
「知らない人がいたから覗いてて…」
「はあ?なんだそれ」
「・・話してるとこわるいけど、…君誰?」
ずっと黙ってみていた男の人は私に対して低い声を出した
その声はレオに似ていたけど、とても冷たかった
「私は…」
「居候だよ。砂漠で倒れてたのを拾ったんだ」
「レオには聞いてない。その子に聞いてるの」
「はあ!?」
「クレハです。家出してきた私を、アキラさんが泊めてくださって、ここで生活しています」
「レオの彼女じゃないの?」
「なわけねえだろ!!ただの居候だよ」
「そうなの?」
「ぁ、はい」
・・・そこまで否定しなくてもいいのに
「…俺はアルト。レオの兄ね」
「あ!そうなんですか!?」
「うん」
「よろしくお願いします」
「うん、よろしく」
「・・・」
会話が終わると、アルトさんの視線がジーっと私を見つめる
「あの…?」
「・・・俺、君のことどこかで見たことあるような気がする…」
「え…?」
もしかして、気づかれた?