籠の中のお姫様
第1章 知らない人たち
…ないっ!!
ナイフがない、それにネックレスも…。
男の人は、焦った私に気付いたのか
「…どうかした?」
「…私の荷物をどこへやったの!?」
「ああ、寝るのに邪魔だったから少し預かっておいたんだ。」
思い出したようにつぶやいた。
また私に近づき、おでこに触れようとした時、男の人の手を払いのけ、
「やめてっ!!」
無意識にそう叫んでいた。
「ぁ、すまない」
少し驚いた顔をしていた。
さっきまで黙っていた男の子は、私に低い声で怒鳴った
「おい!!」
「レオ?」
「…あんた、助けてもらったのに、ありがとうも言えねぇのかよ」
「やめなさい」
「なんでだよ!」
「…」
「…っ」
男の子は、怒ったようにこっちを睨みながら、部屋から出て行った。
「あ、レオッ!!」
「ごめんね。気にしないでくれ。ほんとはやさしい子なんだ」
「いえ、私もすみません。その、命の恩人って…」
「ああ、大したことじゃないよ。砂漠で倒れてた君を助けただけだ。」
砂漠…。
そうだ、私倒れたんだ。
じゃああの人影は…
「ありがとうございます…」
「熱中症みたいだったけど、もう大丈夫?ふらつかない?」
「もう、平気です。それと、さっきはすみませんでした。」
「…いいよ、知らない人が近づいてきて怖かったんだろう?」
そう言って、男の人はまたあの優しい顔で笑った。
ナイフがない、それにネックレスも…。
男の人は、焦った私に気付いたのか
「…どうかした?」
「…私の荷物をどこへやったの!?」
「ああ、寝るのに邪魔だったから少し預かっておいたんだ。」
思い出したようにつぶやいた。
また私に近づき、おでこに触れようとした時、男の人の手を払いのけ、
「やめてっ!!」
無意識にそう叫んでいた。
「ぁ、すまない」
少し驚いた顔をしていた。
さっきまで黙っていた男の子は、私に低い声で怒鳴った
「おい!!」
「レオ?」
「…あんた、助けてもらったのに、ありがとうも言えねぇのかよ」
「やめなさい」
「なんでだよ!」
「…」
「…っ」
男の子は、怒ったようにこっちを睨みながら、部屋から出て行った。
「あ、レオッ!!」
「ごめんね。気にしないでくれ。ほんとはやさしい子なんだ」
「いえ、私もすみません。その、命の恩人って…」
「ああ、大したことじゃないよ。砂漠で倒れてた君を助けただけだ。」
砂漠…。
そうだ、私倒れたんだ。
じゃああの人影は…
「ありがとうございます…」
「熱中症みたいだったけど、もう大丈夫?ふらつかない?」
「もう、平気です。それと、さっきはすみませんでした。」
「…いいよ、知らない人が近づいてきて怖かったんだろう?」
そう言って、男の人はまたあの優しい顔で笑った。