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CROW―二つの魂―

第1章 第一部:若き戦士の覚醒

目覚まし時計が、けたたましく鳴るのに気が付 き、九郎の意識は夢から覚めていく。

目を開け、見慣れた自分の部屋の天井を、ボーッ と見つめる。

一体、あの夢は何なのだろう…?

いやにリアルな夢だと思う…。

街並みや、相手の表情、血飛沫までもが…

あまりにリアルすぎて相手を斬った感触までも が、この手に残っているような気がする。

(うん、やっぱり疲れてるんだな。次の土日は ゆっくり休もう!)

と、自分の中で結論づけて、ふと自分の部屋にある時計に目をやると。

時計の針は7時27分を指していた…

本来なら、

準備と着替えを済ませている頃だ。

「やっべ!」

九郎は慌てて、下の階にある洗面所まで向かって いった。

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